ごあいさつ

豊橋技術科学大学は、研究開発したマルチモーダルバイオイメージセンサの多面的な応用により、医療・化学・バイオ産業等の発展を目指し「マルチモーダルバイオイメージセンサ研究会」を平成24(2012)年5月に設立しました。

本研究会は、このセンサ技術を広く様々な分野で実用化・事業化を目指しています。また、分野横断的に幅広い観点から研究機関、産業支援機関、企業、官公庁の方にご参加いただき、有機的に議論を行い研究の進展を加速化させ、マルチモーダルバイオイメージセンサ(イオンイメージセンサ)を応用した産業貢献、新事業創出、市場参入に向けた活動を展開しています。

これまで本研究会には、企業会員を中心に産業界からイオンイメージセンサを応用した異分野への展開やイオンイメージセンサ及びシステムの安定的な供給が可能な製品作りについて多くの要望がありました。この要望を受け、この度平成28(2016)年9月に「一般社団法人豊橋センサ協議会」を設立し、引き続き本研究会の推進とイオンイメージセンサの社会実装を目指すため活動を開始しました。

豊橋センサ協議会では、イオンイメージセンサシステムを構成する、センサ・パッケージ・計測装置・ソフトウェア等の各製品に対し、中立な立場で技術仕様及び製品仕様等の基本仕様や出荷基準等を策定し、システムの規格・仕様を統一した製品として市場を開拓し、社会実装への促進を行ってまいります。

これらの活動を通して、豊橋技術科学大学では平成30(2018)年10月にJST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)より研究成果展開事業 産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)共創プラットフォーム育成型に採択され活動を開始し、令和2(2020)年4月に同プログラムの本格実施フェーズへとプロジェクトのステージを移行し更なる活動を推進しています。本プロジェクトは、イオンイメージセンサ技術をベースとし、様々な物理・化学現象をリアルタイムで可視化する革新的なマルチモーダルセンサの実現を目指し、民間企業とのコンソーシアムによる要素技術の創出を行うものです。

私共の活動がこれらのプロジェクトに結びつき、コンソーシアムを組織して新たな展開を図っており発展し続けています。イオンイメージセンサシステムにご関心をお持ちの皆様におかれましては、製品化や応用開発、社会実装に向けた活動やコンソーシアムへのご参加を是非ともご検討いただき、新技術・新製品の開発にお役立てくださいますようお願い申し上げます。

 

  

一般社団法人豊橋センサ協議会 
代表理事 大石 和彦